放射線透過試験は、試験体内部の様子をX線フィルムに投影し、視覚的に判定する検査方法です。材料内部のきずの有無や、その場所、大きさ、形状、分布状態などを調べるために行います。金属だけでなく、プラスチック・コンクリート・木材等、様々な材料に適用できます。
検査箇所の片側から放射線を照射し、反対側にセットしたX線フィルムに感光し投影させることで、透過量が多いきずや空隙のある箇所は黒く、透過量の少ない健全部分は白く写り、透過量の「量の差」によって濃淡差のある透過写真ができます。この透過写真を観察することで、試験体内部のきずの状態や構造を知ることができます。