KT-310D 簡易取扱説明書 |
手順[1]
KT-310D(上部コネクタ)と探触子(トランスデューサー)をケーブルで接続する。
手順[2]
「電源ON」キーを押し電源を入れる。
※何も操作しないでいると、約5分で自動的に電源が切れます。
測定準備(零点調整・音速の校正) ※より正しい測定値を測る為に調整を行ってください。
手順[3]零点調整 ※装置を起動する度に行ってください
接触媒質(カプラント)を本体下部の零点調整用試験片に少量塗布する。
※超音波が空気中を非常に伝わりにくいという性質がある為、必ず塗布してください。
手順[4] ※零点調整は【Std】モードで行ってください
接触媒質(カプラント)を塗布した零点調整用試験片にトランスデューサーを接触させる。
「CAL」キーを押す。
この状態が零点(基準)になります。※音速を5,900m/秒に設定の場合、4.00mmと表示されます。
手順[5]音速の校正
※[A][B]いずれかで校正を行ってください。
※試験片が無い場合はこの方法を使用
手順[5-A-1]
「VEL」キーを押す。「」キーで桁位置を選択する。
手順[5-A-2]
「▲▼」キーで数値を入力する。「VEL」キーを押すと音速を保存できる。
※音速一覧表は 6.音速一覧表 を参照。
※[A][B]いずれかで校正を行ってください。
手順[5-B-1]
「MENU」キーで【Menu】を選択し、「」キーで確定する。
手順[5-B-2]
「▲▼」キーで【System setup】を選択し、「」キーで確定する。
「▲▼」キーで【Min capture】を選択し、「」キーでOFFにする。
手順[5-B-3]
次に「▲▼」キーで【2-Point CAL】を選択し、「」キーでONにする。
「MENU」キーを押し【System setup】に戻る。 再び「MENU」キーを押す。
手順[5-B-4]
測定物と同じ材質で厚さが既知の試験片を準備する。
薄い方の試験片に接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させ、1点目の測定を行う。
手順[5-B-5]
測定中に「CAL」キーを押す。 測定値とともに【Thin】と表示される。
トランスデューサーを試験片から離し、「」キーで桁を選択し「▲▼」キーで薄い方の試験片の厚さを入力する。
手順[5-B-6]
「CAL」キーを押す。1点目の校正を終了します。【Thick】と表示される。
手順[5-B-7]
次に厚い方の試験片に接触媒質(カプラント)を少量塗布し、トランスデューサーを接触させ、2点目の測定を行う。
手順[5-B-8]
トランスデューサーを離し「」キーで桁を選択し「▲▼」キーで厚い方の試験片の厚さを入力する。
手順[5-B-9]
「CAL」キーを押すと2点目の校正が終了します。
手順[6]測定モードの切り替え
【Std】または【Coat】の位置まで「MENU」キーを押す。「」キーを押す度、測定モードが切り替わる。
【Std】:通常測定 【Coat】:塗膜上からの測定
手順[7]
(2点校正と同様に)測定物に接触媒質(カプラント)を少量塗布する。
手順[8]
トランスデューサーを接触させ、測定を行う。
表示単位
「MENU」キーで【Menu】を選択し、 「」キーで確定する。
「▲▼」キーで【System setup】を選択し、「」キーで確定する。
「」キーを押す度、【METRIC(ミリ)】と【IMPERIAL(インチ)】が切り替わる。「MENU」キーを押す。
【System setup】に戻るので再び「MENU」キーを押す。
電源OFF
「MENU」キーで【OFF】を選択し、「」キーで確定すると電源が切れる。
バックライト
「バックライトキー」を押す度「ON/OFF」が切り替わり、LCDディスプレイを明るくできる。
装置を起動する度に、設定してください。 作業環境によってお選びください。
各材質の音速一覧表
材質 | 音速 |
---|---|
鋼 | 5,900 |
アルミニウム | 6,320 |
ステンレス | 5,800 |
銅 | 4,700 |
※同じ材質でも成分によって多少違います。
当ページの内容は、NDTマートの許諾を得て転載しています。